建築家の磯崎新さんが、1960年代の建築家たちの取り組みを分析、紹介しています。出版当時、簡単に手に入れることはできない海外の新しい建築動向の情報源にもなっていたと思います。近代の建築においては、伝統的な様式を脱ぎ捨てようとしており、建築を作る根拠が1本道のようで明確でした。しかし、時間が経過するにしたがって、その根拠が希薄になったとき、何を根拠として建築を作るべきなのでしょうか。分かりやすい道筋が「不在」であるならば、先人の歩いた道に導かれながら、別の行き先を探れるかもしれません。
建築家の磯崎新さんが、1960年代の建築家たちの取り組みを分析、紹介しています。出版当時、簡単に手に入れることはできない海外の新しい建築動向の情報源にもなっていたと思います。近代の建築においては、伝統的な様式を脱ぎ捨てようとしており、建築を作る根拠が1本道のようで明確でした。しかし、時間が経過するにしたがって、その根拠が希薄になったとき、何を根拠として建築を作るべきなのでしょうか。分かりやすい道筋が「不在」であるならば、先人の歩いた道に導かれながら、別の行き先を探れるかもしれません。