ミスミノリコ『繕う暮らし』(主婦と生活社、2017)

「繕う」という漢字から、糸を補って善くする、という成り立ちが想像できます。傷んだ衣類を、何も無かったように直すのではありません。補うことでより善くするのです。ミスミノリコさんは、「『しるし』のようなお繕い」と記すように、繕うことで生まれる偶然の色や模様を楽しむことを勧めます。最低限の道具や材料は必要ですが、高度な技術を用いるわけではありません。直す時間は面倒で煩わしいものに感じると思いますが、きっと特別な時間になり、繕った物と出会い直すことができるでしょう。
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